世界的に見ても、BMI指数が低く痩せ型と言われている日本人女性。
もっと綺麗になりたい!っていう気持ちは誰にでもあると思うし、ごくごく自然なことです。
けれど、ここ10年、ダイエットブームも急激に加速し、
さまざまなダイエット方法が行ったり来たりしている印象を受けます。
そんなダイエットにおいていちばん危険視されているのが拒食症や過食症などの摂食障害。
摂食障害を発症する原因はダイエットだけではありませんが、
今回はダイエット中に「もしかして摂食障害かも……」と不安になったとき、試して欲しいことをまとめてみました。
この記事の目次
私も10代の頃、摂食障害と診断されたことがある。
なぜ、いきなりこのブログを書いたかというと…私も中学生の頃、摂食障害と診断されたからです。
当時、学校内での人間関係はゴタゴタ……。
しかも思春期でいろいろとモヤモヤしていて、不眠症を発症。
そこから心のバランスが悪くなり、ご飯が食べれなくなりました。
ダイエットをしようと思っていたわけではなかったけれど……
「せっかく痩せたし、このままでいたいな~」なんて気持ちが強くなったのです。
その頃、155センチくらいで34~36kgくらいだったはず。
コケコッコーですね……。
こんな状態で「このままでいたい」と思えたのは拒食脳というやつだったのでしょう。
自律神経失調症と診断され入院してからは、眠れるようになって徐々に体調も良くなったけれど、
食べれなかった反動で、むちゃ食いしていた時期もありました。
拒食の反動で過食に転じたというケースですね。これがまた、しんどいんです。
ちなみに私の学年は40人程度の人数で2クラスあったのですが…私のほかに2人が摂食障害で入院していました。
10年以上も昔のことですが……
もしかすると、今ではもっと悩んでいる人が増えているのかも。
私は過食で体重がぼちぼち戻ってくると、食に対する不安(「食べすぎちゃった」とか、「食べたくない」とか)薄れたけれど
10年経った今でも、
- 落ち込んだときに、妙に食べれなくなる
- お腹いっぱいを感じるとモヤモヤして気持ち悪い
こういった部分に違和感を抱く瞬間があるんですよね……。
「あれ?食べるってどんな感じだっけ?」とか
「どれくらい食べるのが適切なんだろう?」と、食に対する感覚がバグっちゃうことが、たまに。
振り返ってみても、「しんどかった」と思うから、ここに書き留めておきたいのです。
ダイエット中、摂食障害かもと不安になったらなにをする?
まずは病院へ……!
と思うかもしれませんが、病院に受診するにも勇気がいるものです。
相性が合う先生がいるのなら、相談する方がいいのかもしれませんが、
ここでは「もしかして……」と不安になったら、とりあえず試して欲しいことに着目します。
ダイエット垢や掲示板から離れる
10年前にもダイエット掲示板といって、ダイエットしている人同士が食事内容や体重を報告し合う掲示板が流行っていました。
今ではFacebookやインスタ、Twitterでも、ダイエットアカウント(ダイエット垢)といって、ダイエット中の人と気軽に繋がれるのですが、
「さいきん、おかしいなぁ」と感じるなら、SNSから離れてほしいのが本音。
バッチリ私の考えですが……
ダイエットアカウントって、有益な情報を交換し合えたり、仲間意識でモチベーションアップになったりするけど、
その『刺激』が自分をがんじがらめにしてしまうこともあると思うんです。
自分にとって良い刺激もあれば、今は避けた方がいい刺激もありますから。
「やばいかも」って感じているときは、見ない方がいいと思っています。
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体重や数値の測定をやめてみる
これも、病院へ受診するとさいしょに先生から指導を受けるポイント。
体重や体のサイズをこまめにチェックしていると、自分の中でのリミットが加速してしまう傾向にあるからです。
数字で見なきゃ気にならなかったのに、体重を測ったばかりに「うわ…食べすぎた。やばい無理」って焦燥感に駆られてしまうことも。
毎日、こまめに測定していた人にとって、さいしょの1週間くらいは不安で不安でたまらないかもしれません。
『やらないこと』にも勇気が必要ですからね……。
ただ、自分にとって良くないと感じるルーティンは、なるべく早く抜け出した方が、心の負担が少ないかと。
だってね、体重とかサイズとか、口にしなくちゃわからないんですよ。
『私は○キロです!』ってプラカードをぶら下げながら歩いている人、まず居ません。
また、男女で体重の認識には大きな差があって、ほとんどの男性が女性の体重に対して幻想を抱いているから。
華奢な女性って、憧れちゃうけれど、カワイイとか美しいとか、そういうのってなんだろう?
確かに言えるのは「数字に可愛さを感じる人」は少ないと思う。
キラキラ、輝いてみえるあなたの憧れの人。憧れを抱いた理由は数字じゃないはずです。
体にいいものじゃなく、自分が食べたいものを選んでみる
『食べないダイエットは時代遅れ』ってことで、ダイエットの基本もガラリと変わりましたよね。
高タンパク、低脂質のお肉や、食べ合わせ。
食事制限というよりは、食事の工夫を重視したダイエット方法が主流となっています。
けれど、拒食症っぽいな。とか、過食症っぽいなと不安になったとき(※疑惑段階で)は、
『体にいいもの』より『自分の食べたいもの』を優先してみてください。
必要なたんぱく質やミネラル、カロリーを摂取できれば、むちゃ食いの予防になるという意見も間違いではありません。
けれど、摂食障害は精神的な部分が大きく関わっています。
自分がほんとうに食べたいもの。心から満足できるもの。
体じゃなくて、心で「お腹いっぱい!」と感じることが大切です。
ちなみに私は、結構こじらせていたので「自分がほんとうに食べたいものがわからない症候群」に未だに悩んじゃいます。
ストレスを感じる環境から離れてみる
もしかすると、今いる環境が自分に合っていないかも。
自分の話ばかりで申し訳ないけれど、
私が悩んでいたときは人間関係がギスギスしていた『部活』を辞めてから、気持ちがスッキリしました。
「ああ、今の環境や対人関係、自分に合ってないなぁ。ストレス感じるわ!」と自覚があっても、
環境を変えるのって、とんでもない勇気と体力が必要なんですよね……。
「離れたあと、どういう目で見られるんだろうか……」って不安にもなるけれど、心が死んでいくような環境に、わざわざ身を置く必要はないんです。
まずは他人の評価や意見を無視して、嫌だなとか、ツライなって気持ちに素直になってみましょう。
ネガティブな気持ちって、なんとなく口にするべきじゃないって風習があるけれど、嫌なものは嫌でいいと思うんです。
そうやって、『本当の気持ち』を認めていけば、「どうしたいか」っていう部分が明確になっていきます。
「すべき」から少し離れて、心と向き合ってみよう
食事内容や運動、生活習慣。
ダイエット中はさまざまな角度から「こうすべき」と思ってしまいがちです。
強い意志や取り組む姿勢って、素晴らしいものではあるけれど、「すべき」ばかりにとらわれると、自分の本当の気持ちが迷子になりやすいと思っています。
「こういう自分になりたかったんだけど…痩せても痩せても理想の自分になれなくて苦しかった」
友人は、私にこっそり、気持ちを打ち明けてくれました。
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——美しさってなんだろう?——
世界37か国を周り、写真を撮リ続けたMihaelaさんのプロジェクト「ザ・アトラス・オブ・ビューティー(The Atlas of Beauty)」。
彼女はこのプロジェクトを通じて、
美しさというものはどこにでもあるものです。
メイクやお金、人種や地位は何の関係もなく、
ありのままの自分でいることこそが美しいということなのです。
と、語ります。
私も頭では理解できているけれど、
強いこだわりを持ち続ける自分が、ときたま顔を覗かせます……。
少しでも、摂食障害で苦しむ人が減り、
少しでも、回復へのヒントになればと思い書いてみましたが、配慮が足りなければごめんなさい。