離婚したいけれど、今は経済的な理由で踏み切れませんというご相談をいただきます。私自身、数年前から「離婚した方がいいわ…」と感じる瞬間に出会して、いつ離婚してもいいように準備をしてきました。
我が家は離婚を切り出したものの、今のところ夫が家事や育児に奮闘し始めたので様子見なのですが…。
それでも、いつでも離婚できる状態を手に入れておくだけで、精神的な余裕が生まれます。
この記事では、離婚したいけれど今は無理かなと思っている方も、密かにできる準備についてまとめました。
この記事の目次
離婚したいけど、できない「今」にやるべき準備
私はインスタグラムで育児のこと、夫婦のことを発信しています。私自身、夫婦関係では散々悩んで来たので、自分の考えや気付きをインスタにまとめているのです。
そんな私のインスタには、こんな悩みや質問が多く寄せられています。
たしかに子供が小さくて働きに出られなかったり、身動きが取れなかったりする状態だと、離婚したくても「準備」すら難しい。
離婚はしたいけど、決心がつかないとおっしゃる方も多いです。
でも、個人的には決心がつかなくても、何かあったらすぐに行動へ移せるための準備はいくらでもできます。
この準備は、たとえ離婚しても、しなくても、「無駄」になりはしません。
もしも「再構築」を選んでも、「離婚」を選んでも、精神的な余裕が生まれます。
もちろん命の危険がある場合は、逃げましょう。DV相談窓口や警察で繋がっておくと、シェルターや一時保護を利用できる可能性があります。→★
自分の収入源を増やす
離婚したいけど、できない理由の多くに「経済的な理由」があります。
妊娠・出産で退職をしてしまったり、待機児童で働きに出られなかったり。働きには出ているけれど、夫の収入と比較すると不安定だったり…。
けれど、学歴がなくても、社会人経験がなくても、子供が小さくて外に出られなくても、自分の収入を増やせます。
実際に私がそうでした。
我が家は第一子妊娠中から収入源ができるまで、経済的にかなり不安定でして。
子供を保育園に預けてパートに出たかったのですが、それも難しい状態…。
メルカリやポイ活で自分の携帯代を稼ぐので精一杯でした。
お金がきっかけで、夫とたくさん喧嘩もしました。
そのなかで「育児や家事は共働きになってから」「俺より稼いだら、家事はする」などのモラハラ発言をされ、悔しい気持ちでいっぱいになり、「絶対、絶対、見返してやる!!」と始めたのがWebライターのお仕事です。
正社員で働いたこともなければ、高校も中退していて、赤ちゃんと過ごしていた私でも、Webライターのお仕事で生活できるようになりました。
自分で自由に使えるお金ができて、光熱費や家賃も払えるようになると、「でも、経済的に頼っているしな…」という遠慮がなくなったのです。(そもそも分担だから、そこに罪悪感を抱く必要はないのだけれど…。)
今は離婚できなくても、自分の収入源ができたことで、夫婦として対等な気持ちで向き合えるようになったという方も多くいらっしゃいます。この準備は、結局、離婚しても、しなくても、人生の選択肢を増やすために有効的だなと。
自宅で出来る!収入源を増やす在宅ワーク
私はクラウドワークスとランサーズに登録して、Webライターとしてお仕事をしています。こちらの記事でもまとめているので、読んでみてください→★
コロナの影響もあり、コールセンターのお仕事を好きな時間に在宅で出来るサービスも登場しています。
Webライターのお仕事が難しそうでも、コールセンターのお仕事なら出来そう…という方もいらっしゃるでしょう。→スマホでできるバイト「コールシェア」
ハードルが低い在宅ワークとしてポイ活もおすすめです。サービスを利用しなくても、アンケート回答だけでポイントがもらえます^^
また、スキマ時間に単発バイトが探せるシェアフルは、履歴書も面接も不要で1日のスキマじかんでバイトができます。アプリをダウンロードしておいてもいいかも。
スキマ時間で働くなら「シェアフル」在宅ワークにはじめて挑戦する際は「初期費用」が不要なものからはじめてみましょう!悪質な情報商材もあるので、まずはお金をかけず自力でやってみよう!
生活費の見直しと、節約で準備金を貯めておく
「離婚したいけど、どうしよう」と思ったとき、常々行っていたのが生活費の見直しと節約です。節約とはいえ、切り詰めずにお金に対する知識を備えるという感じ。
離婚するとなると、準備金が必要。もしも家具などを置いて賃貸アパートを借りるとなると100万円ほど用意しておきたいですよね。
また、生活費の見直しを行うと、何が夫婦の財産で、何が個人の財産か明確になります。
離婚の際、財産分与の必要があるご夫婦もいらっしゃいます(幸いにも我が家は賃貸で、銀行口座も分けているので、そもそも分けるものがあまりない状態)。
財産分与は大きく分けて、以下3種類です。
- 精算的財産分与(婚姻中に共同で形成した財産)
- 扶養的財産分与(経済的に弱い立場の配偶者を援助する財産)
- 慰謝料的財産分与
生活費の見直し&収入源を増やしながら、自分名義や子供名義の口座でへそくりをする。
尚且つ、算定的財産分与になる「財産が何になるのか」把握しておく。
すぐに離婚できない場合でも、できる下準備はたくさんあります!
もしも離婚がナシになったとしても、人生において大切なこと!!!
FPへの相談で支出を見直したり、学資保険などを使って子供の教育費を貯めたりなど、支出の見直しと貯蓄の形成を見直してみましょう。
その際、家計簿をつけるよう提案されたのですが、めんどくさいので、家計簿マネーフォアードの無料版を使用して、ざっくりお金の出入りを確認しています!→★
自分名義の口座・子供名義の口座を準備
子供名義の口座でも、精算的財産分与の対象となるのですが、夫婦以外からもらったお金(お祝いやお年玉や給付金など)は子供の資産になるのでは?と考えて、子供名義の口座を用意しています。(このあたりは詳しく聞いた方がいいかも…。)
お金で揉めそうな配偶者なら、貯金もしっかり複数口座で「誰の何の貯金」なのか分けておいた方が調停や裁判になったとき役に立ちそうな気がしています。
銀行口座やカードを自分名義や子供名義で発行する際も、モッピーやハピタスを経由するとポイントがもらえるものがあるので、口座開設前にチェックしてみましょう。
LINE証券で株を売って、LINE Payにする方法【画像で使い方解説】
離婚の全体像を把握する
そもそも離婚は協議離婚、調停離婚、審判離婚、裁判離婚の4種類があります。
協議離婚とは夫婦で話し合意した離婚で、調停離婚は夫婦の話し合いで合意を得られなかった際の離婚です。
審判離婚は調停離婚が成立しなかった場合に、家庭裁判所が離婚の審判を下して成立した離婚のこと。裁判離婚は調停離婚が成立しなかったり、慰謝料請求が納得できなかったりする場合に裁判を起こすことになります。
離婚しよか迷っている、決心がつかない状態でも、何かあった時のために、全体像を把握しておくと「どんな準備」が必要か明確になります。
ちなみに私は、大まかな離婚の流れや、調停・裁判になった際の流れを掴むために、コレを読んで学びました。→3日で離婚できる方法
協議離婚であっても養育費の取り決めや、面会の取り決めを公正証書にまとめておかなければ「口約束」になってしまいます。
3日で離婚できる方法では公正証書のフォーマットや、作成する際のポイント等も記されていました。
- 完全なる女性向け(男性はこの方法だと厳しい)
- 公正証書をなるべく自分で作成したい人におすすめ
- 3日で離婚できるとあるが、3日で離婚の全体像を把握できる
- 弁護士相談や地域の無料相談に行けない人におすすめ
- 安くはないので、無料相談や自力でネット検索してもいい
- →お金をかけて時間の節約をしたい人向けの情報
離婚したい理由となることは、証拠で残す
また、協議離婚(夫婦で話し合って離婚に合意が得られなかった場合)で話がまとまらなかったら、調停離婚へ進みます。
調停離婚では調停員を交えて、双方の意志を伝え合う場所です。
どうして離婚したいと思っているのかをノートにまとめたり、モラハラやDVや不倫が原因で離婚したい場合は証拠をとっておいたりしておきましょう。
- 暴言やモラ発言をボイスレコーダーで録音する
- 日常の行動やモラハラ・DVのあった日は日記をつけておく
- 暴力があった際は警察へ相談して、相談実績を作っておく
- 壊したものや殴られた場所を写真でとっておく
- 怪我をさせられた場合は診断書を取得しておく
- 不倫の場合も、客観的に不倫がわかる証拠を集める
証拠は一つというより様々な視点から複数個あるといいかなぁと思います!
たとえば「生活費を渡さないモラハラ夫」なら、生活費を渡していないことがわかるように家計簿をつけたり、銀行口座の取引履歴をコピーしていたりすると、客観的にわかりやすいでしょう。
自分はどうなりたいのか、何が嫌なのかを明確にする
離婚をするか、しないか。きっと、しても、しなくても、どちらを選んでも種類の違う後悔はあると思うんです。
たとえば、離婚したことは「よかった」と思っていても、家族みんなで暮らせなかった後悔や、経済的な後悔が出てきます。
離婚せずに再構築に進んだとしても、決定的な出来事が起きたときには「早く離婚しておけばよかったわ」と思うでしょうし、我慢の蓄積で心や体がボロボロになってしまう可能性もあるでしょう。
「離婚できていいなぁ」「仲直りできて、いいなぁ」と、誰かのパターンをみて、羨ましくなる瞬間もあるかもしれませんが、よその夫婦の例は、あくまで「よその例」。
参考になる部分はあるけれど、我慢できることの種類やストレスを感じる瞬間は人それぞれ違います。
結局は自分が何が嫌で、何に限界を感じたのか?
そして、どういう生活を送りたいのか「自分で考えて行動する」のが大切です。
とはいえ、一度に行動できるものばかりではありません。
夫と離婚したいけど、経済的DVを受けていて、働きにも出られない。
保育園に預けてパートしたいけれど、預け先がない。
さまざまな悩みがあると思います。
「保育園を探して、夫を説得して、働きに出よう!」
これを一度に行うのは現実的じゃなくても、「保育園にも入れそうにないし、まずは家で出来る仕事やポイ活をやってみよう」なら出来そうですよね。
私もそうでした。
1日100円でもいいから、自分で稼いでみる。ポイントを貯めてみる。この繰り返しで自分の携帯電話を払えたとき、夫からのネチネチ攻撃から逃げることができました。
自分がどうなりたいのかを明確にする。心と向き合う。
今、離婚できなくても、未来のために役に立つことを、少しだけやってみる。
これだけでも、「行き詰まった自分」から「ちょっとだけ、生きやすい自分」になれると思います。
まとめ.離婚しても、しなくても、今より自分らしい生活ができる。
今すぐ離婚できなくても、お金を見直したり、自分の収入源を増やしたり、知識をつけたり、自分の心に向き合うことはできます。
離婚しても、しなくても、どっちに転んだとしても、お金を増やして、知識をつけておくと、きっと今より自分らしく生活が出来ると思うのです。
たとえば今、専業主婦だからという理由で夫から威圧的な態度を受けている方、罪悪感を抱いてしまっている方も、収入を増やすと捉え方が変わってくると思います。
ここの部分に威圧的な態度をとる人は好きじゃないけど。夫婦としてやっていくにしても、離婚するにしても、平等な立場から話し合えるとストレスは減ります。