MBSのバラエティ番組『林先生が驚く 初耳学!』の企画、林修先生の『高学歴ニートに1時間授業』を観ました。
高学歴なのにどうしてニートという道を選んだのか?この問いかけに「好きなことを仕事にしたい」「やりたいことを見つけたい」と答える高学歴ニートさんが多かったです。
- やりたいことを仕事にしたい
- 好きなことを見つけたい
- やりたいことしかやりたくない
「やりたい仕事が見つからない。」そう悩んでいるのは高学歴ニートさんだけではありません。進路を考えている学生さんも、社会に出ている大人も、漠然と『やりたい仕事への興味』を抱えているでしょう。
どうすれば、やりたいことを見つけて『好きな仕事』を始められるのでしょうか・・・?
この記事の目次
やりたい仕事が見つからない…。ニート高学歴の主張
- 時間は限られているから、仕事に時間をあてるくらいなら好きなことをした
- いい大学に入れば、いい人生が送れると思っていた
- 好きな仕事・やりたいことじゃなくちゃ働きたくない
高学歴だけど定職につかない彼らはこう語ります。これ、私も10代のときずっと考えていたんですよね・・・。「どうして働かなくちゃいけないの?」と。
参加した生徒の環境もそれぞれ異なるけれど、(1)の主張は親や周囲からサポートを受けられることが前提です。できれば私も(1)の生き方をしたい。(笑)
現に社会人として働いている人からいえば「こんな甘ったるい考え、社会で通用するか!!!」一言につきますが、誰だって『好きなことでお金が稼ぎたい』願望はあると思います。
やりたい仕事が見つからない。どうやって職業を選ぶの?
スポンサードリンク
「好きなことで稼ぎたい。けれどやりたい仕事も見つからない」そんな高学歴ニートたちに林修先生は『仕事を選ぶ基準』を伝授しました。
仕事を選ぶ基準となる『軸』で考えよう!
- できること・なおかつ好きなこと
- やりたくないけど『できる』
- できない・やりたくない
- やりたい・好きだけど『できない』
『できる・できない』の軸で仕事を選ぶ人、『やりたい・やりたくない』の軸で仕事を選ぶ人がいるけれど、結果・成果が出るのは(2)『やりたくないけどできる仕事』を選ぶ人なんだって!
やりたい仕事より『できる仕事』の方が向いている理由
かくいう林修先生も、若い頃は『やりたいこと』を重視して投資会社を設立しました。
けれど事業は軌道に乗らず・・・借金が増える一方。そして見切りをつけて、今の仕事を選んだのです。
多くの人が『できること・なおかつやりたい仕事』につきたいはず。けれど林修先生は過去の失敗から、『やりたいこと』は偶然であることに気がつきました。
やりたいことや、好きな気持ちは環境や情報によって『偶然生まれたもの』。しかし、できることは『必然的に生まれるもの』。
だからこそ、『必然的なできる』を磨いていけば『偶然』やりたいことが見つかるのです。
もちろん、やりたいことに挑戦するのも大切だし、偶然と必然どちらが良いという話でもありません。今のできるを磨いていけば、やりたいことを探さなくても偶然出会えるから、「やりたいにこだわらなくてもいい」んです。
好きなこと・やりたいことを仕事にするのも悪くない。
そういえば私も『やりたいわけじゃないけれどできる仕事』をしています。それまでは高学歴ニートと同じように『やりたいにこだわっていた自分』もいました。
やりたいしできることだった、洋服やレコードの販売を実際にやってみて「お金は稼げないこともないけれど、家族は養えない・・・」という結論にいたったのです。この経験があったからこそ、今の仕事(ライター業)に出会えたし、好きだったわけじゃないけれど、今の仕事が好きな仕事と言えるようになりました。
付け加えていうと・・・たしかに好きなことを仕事にしている人はたくさんいます。けれど「好きなことを仕事にすると、好きなことが嫌いになる」という声も多いんですよね。もしも今、好きなこと・やりたいことがあるなら、そういう声は聞かなくてもいいと思っています。
そういう人に限って好きなことを仕事にした経験がないパターンが多いからです(笑)
私の周りで好きなことを仕事にした人は、苦労もあるけれど楽しいと言っていますよ。多分好きと楽をごちゃ混ぜで考えているだけなんですよね。
おまけ:林修先生の発言が炎上中?
【悲報】林修「年収890万~920万円ない奴は社会のお荷物」https://t.co/lPiMHbDQht
これはある意味正論だが、この理屈だと公務員も全員「社会のお荷物」ということになる。高額納税者だけで世の中回ってるわけじゃない。 pic.twitter.com/w3puOcdVHc
— sakamobi.com (@sakamobi) 2019年1月8日
授業の中であった「年収890万~920万円ない奴は社会のお荷物」という発言が炎上していますね・・・。私もこの部分を見たとき、ちょっと「え!?」とモヤモヤしました。
たしかに過激な言葉であり、言ってはならない言葉。ですがこの文脈は林先生の思想ではなく『そう言っている学者もいる』という内容でした。だとしても傷つく人はいますよね・・・。
しかし炎上した内容の発言は「文句があるなら、世の中を変えていこうじゃないか!」というオチでした。やっぱりインパクトのある『伝え方』っていい面もあれば悪い面もありますねぇ・・・。
疑問を抱くべきは、現状の日本のシステム。年収890万円以上ないと社会を支えられない理不尽な現状があるのは事実。
働いても働いても満足がいく生活ができなかったり、介護・子育て・労働問題が大きくなる中、増税されても『何かが変わった』ように感じられなかったり、社会的サービスを受けるべき人が受けられなかったり。
そういった今のシステムを私たちの世代で変えていきましょう。と思うのであった。
まとめ:やりたいは偶然。できるは必然。
賛否両論を巻き起こした授業ですが、『仕事を選ぶ軸』の部分においてはやりたいことが見つからない人にヒントを与えるものでした。
私も必死でやりたいことを探していたとき、すごく苦しかったんですよね。「やりたいことが見つからない」そんな悩みを抱えているあなた。まずは必然的なできるを磨いてみませんか?きっと素敵な『やりたい』に出会えますよ!