私は主にウェブライターとして仕事をしています。
その中でとくに頭を悩ませるのが『表現力』です。
表現力と言えば、クリエイティブで芸術的な物を想像しますが、どんな職業においても、生活の中においても、必要となる力。
誰かに何かを伝えるとき、言葉で相手の感情を突き動かすのは、表現力だと考えています。
しかし、どうすれば表現力を鍛えることができるのでしょうか?
その答えは『抽象的な言葉』を使わないです。
この記事では表現力を鍛える方法についてご紹介します。
文章における表現力の重要性
文章術の軸となるのは、「読み手の見たい現実を見せてあげる」という、
相手の心理を先回りした「想像力を刺激する」書き方のテクニックである。
引用『人を操る禁断の文章力/著:メンタリストDaiGo』
これは、私がWebライターになったばかりの頃に読んだ、『人を操る禁断の文章力/著:メンタリストDaiGo』のあらすじです。
会話における表現力って、とくに重要視しなくてもいいかなって思っています。
と、いうのも会話は
- 声色
- 表情
- 抑揚
これらの要素が雰囲気となって、感じとることができるから。
たとえば
「あそこのラーメン屋さんに食べに行ったんだけれど、めっちゃ美味しかったわ~!」
なんてヒトコトでも、
会話であれば相手の感情が表情や雰囲気から伝わってくるので(本当に美味しかったんだぁ)って納得できるんです。
言葉ではなく雰囲気が感情を動かしているからなのかもしれませんね。
しかし、文章となると別問題。
同じ言葉を投げかけられたとしても、表情や雰囲気で読み取れないので、
(どんな味だったんだろう…本当に美味しかったのかな?)
って考える余地が生まれてしまうのです。
だからこそ、文章で何かを伝えるには、現力が必要なんだんなって思っています。
スポンサードリンク
抽象的な言葉を使わず、表現力を鍛える方法
さて、表現力を鍛える方法は、「抽象的な言葉を使わない」ことにある。と言いましたが、具体的にはどのように実践していけばいいのでしょうか?
表現力を退化させる抽象的な言葉とは?
ここでいう、抽象的な言葉は
- おしゃれ
- 素敵
- 美味しい
- かっこいい
- 素晴らしい
- 面白い
とか、誰にでもイメージしやすく、便利な言葉を指しています。
便利なあまり、ついつい使っちゃうんですが、平凡なイメージを植え付けてしまうんです。
例えばアフィリエイトなど商品をアピールする記事を執筆しているとき、
『◎◎の魅力は有名デザイナーにも注目されているおしゃれなテキスタイルです』
とか、
『最先端の技術が備わった素晴らしいプロダクトです』
とか…
誰にでも思いつくような表現をしてしまいませんか?
私はよくやっちゃいます。(笑)
正直なところ…文章の中で”当たり障りのない表現”を使ってしまうと、読み手の心を掴めません。
(凄腕編集者さんによく注意を受ける部分w)
要するに、表現力を高めるには『抽象的な言葉』を違う言葉に置き換えればいいのです。
便利な言葉を分解してみよう!
とはいえ、初っ端から抽象的な言葉…
ええ、『便利な言葉を使わない!』じゃ、ハードルが高すぎるので、まずはいつものように文章を書き上げちゃいます。
そこから出来上がった文章をひとつひとつ分解していきましょう!
たとえば、「めっちゃ美味しいラーメン」。
これを分解するには『美味しい』に辿りついた理由を、考えていきます。
味や店の特徴でも構いません。思いつくだけピックアップしましょう。
- 濃厚な味噌
- ちぢれた太麺
- 店長は■■ラーメンから独立した
- 脂たっぷりなチャーシュー
で、これらの特徴もどんどん分解していくと
- (香ばしい)濃厚な味噌
- (ごわごわ、スープとよく絡む)ちぢれた太麺
- (東京で有名な■■ラーメンから独立した)店長は
- (噛んだとき、口いっぱいに脂が広がる)脂たっぷりなチャーシュー
『美味しい』に至った理由を、考えていく感じですね。
類義語検索で言葉のボキャブラリーを増やそう
そして、上記で分解していった言葉を更に手を加えていきます。
このとき活躍するのが『類義語』。
同じような意味をもつ言葉をネットや辞典で検索しましょう。
『香ばしい濃厚な味噌』
これは、香ばしい・濃厚な・という言葉で味噌を説明していますが、
『香ばしい』の類義語には、
薫り立つ ・ 馥郁とした ・ ナイススメルな ・ 芳醇な ・ 馥郁たる ・ 芳しい が出てきました。
(※ナイススルメな!?)
同じく『濃厚』は、
バルキー ・ 稠密 ・ 朦々たる ・ うっそうたる ・ 朦朦たる などなど。
※引用:https://thesaurus.weblio.jp
『香ばしい濃厚な味噌』も、『香り立つ、バルギーな味噌』と言い換えることができますね!
同じ表現でも、言葉を言い換えるだけで印象も異なるのです。
ボキャブラリー(語彙力)を鍛えれば、自分の伝えたいことにあてはまる言葉を見つけられて、明確な表現となりますよ。
まとめ
兎にも角にも表現力を高めたいときは、文章の知識を蓄えるよりも、実践がいちばん。
ビジネスの中で、家族との会話の中で…日常をとりまくさまざまなシーンで、訓練するっきゃないです。
- どうして自分がその考えにいたったのか?
- どんな言葉が適しているのか?
こういった部分にフォーカスしながら表現する練習をしてみましょう。
また、誰にでもイメージできる言葉は表現を乏しくさせてしまいますが、
誰にでもイメージできる『情景』は有効的。
表現したい気持ちにあてはまる言葉を探してくださいね。