この記事では、間違えやすい重複表現(二重表現)をまとめてみました。重複表現(二重表現)とは意味が重複する表現のことです。
表現が豊かな日本語。その奥ゆかしさがおもしろいわけですが、日本語を何十年使っていても、間違えちゃうことってありますよね!?
しかし、私の職業はWebライター。『正しい日本語』こそ商売道具になるわけです。
この記事の目次
そもそも重複表現(二重表現)とは?
重複表現(二重表現)は同じ意味を持つ言葉を繰り返し使ってしまう表現のこと。
代表的なものでいえば『頭痛が痛い』ですね。頭痛という言葉は『頭が痛い』という意味があるので、『頭痛が痛い』はしつこい表現となります。
間違えやすい重複表現一覧
私もよく間違えるのですが、今回はWebライターにフォーカスして、あるあるであろう(これも重複ですね!)表現をピックアップします。
重複表現1.(誤)必ず必要→(正)必要
☓→月末までに家賃が必ず必要だから振り込んでね。
◎→月末までに家賃が必要だから振り込んでね。
重複表現2.(誤)犯罪を犯す→(正)罪を犯す
☓→私は犯罪を犯したのだ。
◎→私は罪を犯したのだ。
重複表現3.(誤)不快感を感じる→(正)不快感を覚える
☓→酔っ払って風呂も入らずに布団で寝る彼の悪態に不快感を感じた
◎→酔っ払って風呂も入らずに布団で寝る彼の悪態に不快感を覚えた
これは学者さんの間でも話題になっています。
不哀感を感じるでも充分意味が伝わるし、ギリギリ二重表現ではないという意見もありますが、パッと見の字面的にン?となっちゃうので、『感』がつく言葉には覚えるとか、抱くのほうが美しいかなと。
感じて→覚える この流れの方が強調されている印象です。
重複表現4.(誤)はっきりと明言する→(正)はっきりと言う
☓→ずっと不満はあったけど…この際だから、はっきりと明言(断言)しようじゃないか。
◎→ずっと不満はあったけど…この際だから、はっきりと言おうじゃないか。
『はっきり』とはきわめて明瞭であるさま。
なので、はっきり明言(断言含む)しちゃうと眩すぎですね。
重複表現5.(誤)後で後悔する→(正)後で悔やむ
☓→そんな金遣いが荒いとは…後で後悔しても知らないぞ。
◎→そんな金遣いが荒いとは…後で悔やんでも知らないぞ。
こちらも、後悔という言葉自体に『後で悔やむ』という意味があるので、めっちゃ後の方にいっちゃいますね。
重複表現6.(誤)ダントツトップ→(正)ダントツ
飾り言葉として使いたくなる『ダントツ』。
しかし、一番や一位、トップなど、最も優れている言葉には不要とのこと。ずっと間違えてました。
☓→彼のサボりクセは社内でもダントツで一番だ。
◎→彼のサボりクセは社内でもダントツだ。
重複表現7.(誤)最後の結末→(正)結末
☓→楽しみにしていたドラマ、コウノトリも最後の結末を迎えた。
◎→楽しみにしていたドラマ、コウノトリも結末(ラストシーン)を迎えた。
重複表現8.(誤)加工を加える→(正)加工する
☓→撮影した作品に加工を加える。
◎→撮影した作品を加工する。
10.(誤)いまだに未解決→(正)今も未解決
☓→炊飯器の電源を切ったのは誰だ。この事件はいまだに未解決。
◎→炊飯器の電源を切ったのは誰だ。この事件は今も未解決。
まとめ.重複表現がないと、すっきりした文章になる!
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と…あるあるな重複表現を紹介しましたが、これは表現の一種であってすべてにおいて間違っているというわけではありません。
あえて強調したいときに使用することもありますし、会話の中で使う分には、とくに気にならないんですよね。
ただし文章内で使っちゃうと、ちょいとマヌケ感が出ちゃうかも……
というのも、硬そうな言葉を用いるときに重複表現しちゃいやすいからです。
会話はサーッと流れていきますが、文章は読み手に『時間』が与えられるので、重複表現は回りくどく感じてしまいます。
ムダな重複表現を見つけるコツは、『言葉』を砕いてみること。単語にかかっている言葉が同じ意味でないか、確かめてみましょう。
また気まぐれで更新します~。