ひとつの企業に属さない、新しい働き方『フリーランス』。
ライターやプログラマー、デザイナーやコンサルタントなど、さまざまな職業の人がフリーランスとして活躍しています。
縛られない自由な働き方……
と注目される一方で、会社員にはないデメリットとして話題になるのが『国民健康保険』のこと。
今回は独立する前に知っておいて欲しい、フリーランスの国民健康保険について触れていきます。
会社員とフリーランスではどのように負担額が異なるのか?また、国民健康保険の種類も紹介します。
この記事の目次
フリーランスと会社員、健康保険の違いって?
「フリーランスは会社員と比べて健康保険が高くて…」と、耳にしませんか?この理由からお話しましょう。
会社勤めの場合、会社の健康保険に加入しているので保険料の半分は会社が負担。
そして残りの半分は給料から天引きされますよね。
しかし、フリーランスとして独立した場合、会社の健康保険から抜け、国民健康保険に加入しなければなりません。
家族の扶養に入って扶養範囲内であれば問題なのですが……。
ちなみに、私が知っている家族は、夫が会社員・妻がフリーランスで子どもが1人という家族構成で、子どもは夫の扶養に入り、妻は扶養範囲を超えているので、ひとりだけ国民健康保険に加入しています。
今まで会社が半分負担してくれていた人にとっては、国民健康保険って高く感じますよね……。
だって、半額だったのが全額ですよ……。
そのうえ、給料から天引きもないから全部自己管理。
前年度の所得に基づいた金額が請求されるので、
『前年度は儲けてたんだけど、今年は売上がよくないからキツイ……』なんてこともありえます。
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フリーランスの税金を簡単に計算する方法
ちなみに、
このサイトでは、売上と経費、各控除額を打ち込めばどれくらいの税金がかかるかシミュレーションできます。
- 年間売上300万円
- 経費30万円
- 青色確定申告
- 介護保険料なし
上記の条件で算出すると、国民健康保険料は年間199,000円かかるとのこと。
もちろん保険料は地方自治体によって差がありますし、国民健康保険以外にも所得税や住民税が発生します。
国民健康保険組合の保険に加入するのもアリ!
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国民健康保険は大きくわけて2つの種類があり、自治体が運営するものか、国民健康保険組合が運営するものかのいずれかになります。
ほとんどの人が自治体が運営するものに加入しているかもしれません、国民健康保険組合が運営しているもの。
国民健康保険組合とは、建築業や文芸、医者、イラストレーターなど職業が同じ者が組合員となる組織です。
そしてフリーランスにおなじみの組合といえば「文芸美術国民健康保険組合」。
こちらは収入に関わらず保険料が一律1人月額19,600円。
※平成29年度の表記です。詳しくは公式サイトで「文芸美術国民健康保険組合」
高収入であれば、お得感が強いですね!
在宅ライターでも文芸美術国民健康保険組合に入れるの?
文芸美術国民健康保険組合は加盟団体に加入している人が対象となる保険組合です。
今までは在宅ライター(Webライター)が該当する加盟団体がなく、「在宅ライターは文美には加入できません!」と言われていました。
が……!!!
日本デジタルライター協会!?!?
Q2. ライターなら誰でも入会できますか?
A. 個人事業主としてIT関連の著作活動をおもな職業の1つとしているかどうかを重視しています。そのため、主に以下の実績を2年以上持つ個人事業主を想定しています。会社員時代の実績を合算してもかまいません。
– メディア(雑誌、新聞、書籍、オンラインメディアなど)にITに関する記事を書くことを生業としているライター、ジャーナリストなど
– ITにかかわる各種制作物(マニュアルや広告など)での著述を生業としているライター、コピーライター(記名、無記名を問わず)
どうやら、2016年7月に文芸美術国民健康保険組合の加盟団体となったようです。
これはライターにとって朗報!!
ただし、アフィリエイターは広告事業になるため、対象外との記載もありました。
詳しくは、日本デジタルライター協会。または文芸美術国民健康保険組合のHPへ!
フリーランス協会で労災に備えてもいいかも
また、最近話題となっている「フリーランス協会」。
年会費1万円を支払えば、
- 賠償責任補償が自動付帯、所得保障制度は任意
- 福利厚生サービス「WELBOX」の自動付帯
これらの保険に加入できます。
仕事で自賠責任が発生したとき。病気やケガで働けなくなったときも自分を守るのは自分。それがフリーランスですが、こういった保険があるとありがたいですよね!
フリーランスが保険料を安くするには?
では、フリーランス(とくにライター、ブロガー、アフィリエイター)が保険料を安くするにはどうすればいいのでしょうか?
私の考えは経費使う!です。
なんでもかんでも経費にできるわけじゃないですが、サイト製作や記事執筆、デザインやアイコンなどを外注して経費計上しています。
所得は【売上-必要経費-各控除=所得】で計算し、保険料や住民税、所得税は所得に応じて変動するのです。
好きなフリーランスの方にお仕事をお願いして、経費にもできる!これってフリーランスならではの特権じゃないですか!?!?いえーーーい!
まとめ
- フリーランスは会社の半額負担とならないため保険料が高い
- 職種によっては組合に加入できるので、保険料が高くなりそうな場合は検討するのもアリ
- 日本デジタルライター協会が文芸美術国民健康保険組合の加盟団体となった
余談ではありますが…私の場合、高校卒業してからというもの、国保で…(一瞬、就職したけど)。
まだビックリするような保険料になったことがないので、それほどのショックは感じていません。
「フリーランスになりたいけれど、保険料とか税金怖いわ~」という人は、ぜひ簡易シミュレーションを使用してみてください!